2016年02月17日

●風間旅人随想(2016/02)(4/6) - HMU 達弥西心

他にも「自分の名前を変える」とか、「籍を抜く」とか、いろいろありました。「本当に行くかな?行ったぞ。こいつ、使えるぞ」という感じです。そんなバカなこと、と後で考えたらそうなのですが、自分の名字を変えられるわけがないと思うのですが、「実印を作れ」と言われるから作ります。作るのも自分と会話して「この印鑑屋で」という指定どおりに作ります。その印鑑屋さんでおもしろいことがありました。その印鑑屋で「亀を見せてやるから」と言われて亀を見に行くのですが、亀がいません。「亀が二匹いる」と言われるのですがどこにも水槽がないのです。まさか印鑑屋に亀が?とは思ったのですが、いません。実印を注文して店を出て「いませんでしたね」と言ったら、「印鑑が出来上がって取りに行くときにもう一度よく見てみろ。亀が二匹いる」と言うのです。出来上がったというので受け取りに店に行ったのですが、亀はいません。本当に狭い工房だけです。手で印鑑を彫っているのです。今はたいてい機械で彫りますがそこは手彫りの職人の店でした。それで自宅に帰って来て、「亀、いなかったなあ。ま、こういうこともあるよね」と言いながら印鑑を袋から取り出して押してみようと思ったら、紙の袋になんと小さな文字で「亀の兄弟がやっている印鑑屋」と印刷してあるのです(笑)。確かにあの二人はよく似ていました。兄弟だったのですね。かなり年を取っていましたけれども兄弟でした。「ああ、あれが亀だったんだ」と思いました。いまだにどうして亀と書いてあったのかわかりませんが、ともかく亀の兄弟がやっている印鑑屋でした。


oitokuyo at 07:59│ HMU 達弥西心