2015年11月18日

●風間旅人随想(2015/11)(4/6) - HMU 達弥西心

人は善意と悪意のふたつを合わせ持っている。善意が勝てば善い人になる。悪意が勝てば悪い人になる。横浜のマンションが傾いたのはひとりの技師のちょっとした悪意が原因だ。下請の、下請の、そのまた下請のたったひとりの技師の葛藤の末のちょっとした悪意。私も若いころ住宅会社に勤務していたので、現場のようすが手に取るようにわかる。悪意はほんの「ま、いいか」である。基礎の下の地盤強化工事でたったひとりが「ま、いいか」の気の迷いをされると、その上の基礎工事、その上の建設工事のすべてが「ま、いいか」になってしまう。この技師は「ま、いいか」と思う前に、自分の小さな悪意にきっと気付いたはず。


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