2015年05月22日

●風間旅人随想(2015/05)(3/3) - HMU 達弥西心

今春、京都に住んで初めて近所の散髪屋に入った息子が、髪を洗ってもらっていると店の主人から唐突に聞かれたという。「おくにはどちらですか?」息子が 「え?くに?あ、ああ出身は福岡です」と答えたという。最初はどこの国の人ですか?と聞かれたと思ったという。うつむいたまままさか!と考え直した。ふるさとはどちらですか?と聞かれたのだった。私も全国あちこちに住んだが、結果、私のふるさとはここだ。あなたにも、あちこちに住んだところがあって、そのなかにふるさとと呼べる場所がきっとあるはず。そういうふるさとがある人も、ない人も、ここ私のふるさとはどうだろう?ここをなじみ深い土地にしませんか?ここに移り住みませんか?というのが、私の「やのくにくにづくり」なのだ。そう、この私のふるさとをやのくにと名付けた。私の自慢のふるさとはさびれてほしくない。山や川、田んぼや畑、土地は荒れてほしくない。子どもたちがたくさんいて、おとなの笑い声が絶えてほしくない。いつも賑やかであってほしいと願う。やがて私がいなくなっても、あとにつながる人たちが喜んで生きるふるさとであってほしいと願う。
(西)


oitokuyo at 08:00│