2011年11月18日

風間旅人随想(2011/11)

 42年前、福岡という都会の大学へ進んだ私は、入学早々講義中にもかかわらず先生から尋ねられた。「きみは熊毛南高校出身ということだが、鹿児島県出身かね?」と。きっとその先生が鹿児島県出身だったのだと思う。しかしこんなに眉毛の薄い男が鹿児島県出身であろうはずがない。「いえ、違います。山口県です」と答えると、「鹿児島県に熊毛郡ってあるんでね」と先生。種子島のほうだ。「私は、山口県の熊毛郡です」と答えたものだから、熊毛郡がふたつ!と教室は盛り上がった。「え?山口県の熊毛郡の何というところだ?」と問われて、「田布施です!」と胸を張って答えたが、先生は田布施を知らないらしく、「熊とか田んぼとか、田舎だな。まあ種子島も田舎だけどね」と話が終わりかけた。私が「田布施は、あの岸さんと佐藤さんの出身地です」と言ったものだから、また、おお!と教室は盛り上がった。ちょうど佐藤さんが総理大臣の頃だ。学生運動が激しい頃でもあった。1969年のこと。


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