2017年06月
2017年06月28日
●風間旅人随想(2017/06)(16/26) - HMU 達弥西心
そうするしかないなと思いながら家に帰ります。だけど落ち着かない。帰ったのだけどすぐに「出て行く」と言ったときに、奥さんが泣いてすがって、「あなたの苦しい顔を見るのは辛い。私がバカだった。あなたの気がすむように私を叩くなりなんなりして。その顔を見るのが辛い」、「離せ!」と言っているところに、はしごみたいに急な階段から突き落とされて奥さんがころげ落ちるのです。下にバターン!と落ちた。奥さんは足をケガします。階段の上には仁王立ちしている夫。そして落ちた妻がいるのですが、「おい、大丈夫か?」と声を掛けるのですが降りて行って介抱することはしません。
2017年06月27日
2017年06月26日
●風間旅人随想(2017/06)(14/26) - HMU 達弥西心
帰るのですが家には帰れなくて、まだ空襲の跡が残るような土手で大きな川をいく舟をずっと眺めています。そこにその21歳の女がやって来る。「何でここがわかったんだ?」と聞くと、「わかったんじゃない。ここは私の居場所」と言います。「ここで何してるんだ?」と聞くと、朝からずっとここにいて、お弁当を持って来るのだそうです。それでお客さんが来て声が掛かるとその家に行くということでした。「店の人は私がここにいるというのを知っているから。さっきもここにいた」と言う。それでお弁当を出して、「私が作ったんだからおいしくないよ」と言いながら分けて、話をするわけです。
2017年06月25日
●風間旅人随想(2017/06)(13/26) - HMU 達弥西心
主人が行ってみたらそこはいわゆる売春家(曖昧宿)です。派遣された女の人がやって来ます。それで主人が女に「君はいくつか?」と尋ねる。「21です」。「どうしてこんなことをしているんだ」と聞く。「女房がどういうつもりでしたのか聞きたくてね」そのうち隣の小学校から子どもたちの歌声が聞こえる。女が「私、ここを卒業したのよ」と言います。「君みたいな若い子がこんなことをしてちゃいけない。家族は?」と聞くと、「お父さんが病気で家にいて弟が一人。母親は死んだ。私が支えないと家は食べていけない」「そのくらいの年令だったら働くところくらいあるだろう?」と聞くと、「でも、ここに私を呼んだようにあなたもそうだけど、蔑んだような目で見られる。そんな中で働くなんてできません」という話です。それで主人は黙ったままポケットから有り金を全部出して置いて、そのまま帰るのです。