2017年02月
2017年02月23日
●風間旅人随想(2017/02)(7/8) - HMU 達弥西心
例の真言宗のお坊さんと付き合っていた頃に、そのお坊さんはポロポロとおもしろい話をしてくれていたのですが、そのお坊さんが話す話の中に托鉢の話がありました。お金を入れてもらうために街頭にずっと立ったままいるのですが、稲盛和夫さんもやったと言っていますが、それは、それはとっても虚しいものだそうです。「だけどそれが一日2千円でも入ったら大変なんだよ」と言うのです。「どうしてですか?」と尋ねると、「夜、眠れないんだ」と言っていました。野宿をするのに2千円を盗られちゃいけないと思うそうです。何も入らないときは仰向けになって空を見ながら眠れるそうです。「2千円でも入ると、からだにしっかりと身に巻き付けて寝ていた」と言っていました。これがお金の魔力と付き合う商人の修行というものかなと思います。
2017年02月01日
●風間旅人随想(2017/01)(17/18) - HMU 達弥西心
それですごいなと思うのは、第一回目のコンベンションの時のことです。福岡のシーホークホテルでやったのですが、休憩時間に会場から出て行ったら奥のほうから相手の社長以下役員たちがゾロゾロと歩いてくるではありませんか。廊下でバッタリ出会った。向こうがビックリしていましたね。「どうしてここにいるのですか?」と私が聞いたら、「九州管内の販売会議をやっていた」と言う。「それはいいんですけど、裁判の判決通知も届いているでしょうが」と言って経理のスタッフを呼んで、「電話を掛けているのはこのスタッフですから。今後も掛け続けますから、もう支払ってください」と言ったら、「わかりました」と言う。それからです。20万円とか10万円とか、初めは小さい額でしたがちょこちょこと入れてくれるようになって、結局1年後には全額がそっくり戻ってきました。それを弁護士に報告したら、「よく返ってきましたね」と言ってくれたのですが、この人、どこまで味方なのか(笑)。裁判では勝っているのですけれどもね。