2016年03月
2016年03月15日
●風間旅人随想(2016/03)(5/11) - HMU 達弥西心
この人は早稲田大学の文学部を卒業して本当は漫画家になりたかったそうです。ストーリーはすごくおもしろい。それは評判だったのですが、なにしろ絵が下手。絵でダメだったのだそうです。「くそー。だいたい漫画というのはストーリーじゃないか」と思っていたというのですが、絵が下手では売れません。それでシナリオライターになったのですが、これがまた鳴かず飛ばずで売れなかった。「仕方がないから小説にしよう」ということで小説を書き始めたという、そういう人です。大学を卒業してからもずっと売れないので、食べるのにかなり困ったこともあったみたいです。それでとにかく精神的に変にならないように安定した仕事を持とうと思って食堂のおばちゃんを始めたということでした。
2016年03月14日
●風間旅人随想(2016/03)(4/11) - HMU 達弥西心
インタビューはこの辺から始まるわけですから、この人の金銭感覚はどうなっているんだろうと思いますよね。それで、「そうしたらもう食堂の仕事は辞めたらどうですか?」と聞いたら、「いえ、食堂の仕事は生き甲斐ですから辞めません」と言う。もう30何年間もやっているのだそうです。聞かれることを想定しているのでしょう、いきなり「孟子の言葉に」と、孟子の言葉を出しました。「孟子は、決まった仕事があることはとても幸いである。精神的に安定する。精神的に悩まなくてもすむ。働いて決まったお金が手に入るというのは精神的に不安定にならないためである、というようなことを言っていて、本当にそう思っている」と言っていました。