2012年06月
2012年06月23日
●風間旅人随想(2012/06)
ナントカ鑑定団という骨董品を鑑定するテレビ番組があるが、あの鑑定士たちはどうして本物を鑑定することができるのか。それは、過去において本物に出合って鑑定したことがあるからである。偽物しか見たことのない人は、本物を鑑定し見分けることは難しい。なぜここでいまこの本物を見ているのかと考えると、将来再び本物に出合うことになっているからにほかならない。ということは、若いうちにできるだけたくさん本物に出合っていることが大事だということになる。モノも、景色も、体験も、食べ物も、生き方も、本物にたくさん出合っておきたいもの。夢は、過去の忘れがたい、震えるような体験を、未来においてもっともっと大きくして実現することだ。
2012年06月22日
●風間旅人随想(2012/06)
そこで、こんな話はどうだろう。未来とは、過去に含まれる現在の、延長線上にあるものである。そして、忘れられない過去の理想の場面は、やがて未来において出合う現実の場面である。過去の思い出のなかのどうしても忘れられない場面は、これから先、生きている間にきっともう一度出合う場面なのだ。それが、その場面をどうしても忘れられない理由である。自分の魂が覚えているのだ。過去のその場面を振り返るたびに、過去のその記憶は、現在の自分を飛び越えて、未来に飛んでいくのだ。現在に生きる私たちは生き続け、未来のいつか、その飛んでいった場面にたどり着き、出合うことになる。これが、時間の過去から未来へのバイパスという意味だ。これが夢の実現法だ。