2017年06月27日

●風間旅人随想(2017/06)(15/26) - HMU 達弥西心

それでこの男(主人)が、「それは大変だね」という話から、「働く気はあるのか?」と聞くと「それはあります」と言う。「何とかしてやろう」と言って、工場の同僚に話をつけにいくわけです。「雇ってやってくれ。困っているし。21なんだよ」と言う。その話のついでで、「おまえは何でこんなことをするんだ」という話になって、ポロッとその同僚に打ち明ける。そうしたらその男が、「もう済んでしまったことだし、それしか道がなかったんだよ。全部記憶から消せ」と言います。「忘れるというよりも、思い出すことすらするな」と言って叱るのです。


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2017年06月26日

●風間旅人随想(2017/06)(14/26) - HMU 達弥西心

帰るのですが家には帰れなくて、まだ空襲の跡が残るような土手で大きな川をいく舟をずっと眺めています。そこにその21歳の女がやって来る。「何でここがわかったんだ?」と聞くと、「わかったんじゃない。ここは私の居場所」と言います。「ここで何してるんだ?」と聞くと、朝からずっとここにいて、お弁当を持って来るのだそうです。それでお客さんが来て声が掛かるとその家に行くということでした。「店の人は私がここにいるというのを知っているから。さっきもここにいた」と言う。それでお弁当を出して、「私が作ったんだからおいしくないよ」と言いながら分けて、話をするわけです。


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2017年06月25日

●風間旅人随想(2017/06)(13/26) - HMU 達弥西心

主人が行ってみたらそこはいわゆる売春家(曖昧宿)です。派遣された女の人がやって来ます。それで主人が女に「君はいくつか?」と尋ねる。「21です」。「どうしてこんなことをしているんだ」と聞く。「女房がどういうつもりでしたのか聞きたくてね」そのうち隣の小学校から子どもたちの歌声が聞こえる。女が「私、ここを卒業したのよ」と言います。「君みたいな若い子がこんなことをしてちゃいけない。家族は?」と聞くと、「お父さんが病気で家にいて弟が一人。母親は死んだ。私が支えないと家は食べていけない」「そのくらいの年令だったら働くところくらいあるだろう?」と聞くと、「でも、ここに私を呼んだようにあなたもそうだけど、蔑んだような目で見られる。そんな中で働くなんてできません」という話です。それで主人は黙ったままポケットから有り金を全部出して置いて、そのまま帰るのです。


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2017年06月24日

●風間旅人随想(2017/06)(12/26) - HMU 達弥西心

そしてポッと家に帰って来て女房に聞きます。「場所はどこだ?」と場所だけを聞く。女房は「ここで、ここで」とすべてをしゃべります。それを聞き出して小学校の隣のその家を訪ねて行くのです。嫉妬に狂っているわけです。行ったとしても片付きはしないのですが、そこでお金を得て入院費を払っているわけですから、一件落着している話なのですけれども。


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2017年06月23日

●風間旅人随想(2017/06)(11/26) - HMU 達弥西心

それしかないというのも主人はわかるのですが、許せない。そして夫は家に帰らなくなるのです。工場の同僚のところに行っていました。その同僚に「どうしたんだ?」と聞かれるのですがしゃべらない。自分の中で収めようとするのですけれどもどうしても収まりません。


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2017年06月22日

●風間旅人随想(2017/06)(10/26) - HMU 達弥西心

「大変だったろう?」、「ええ、まあ」。「子どもは元気だったのか?」と聞かれて、思わずポロッとしゃべってしまいます。「病気をしたの。熱があって、それは良くなったけど」と言う。そこで止めておけばよかったのに、もう一つの話をする。「入院したの」と。主人はすぐに「お金はどうした?」と聞きます。当然「払った」とは言うのですが、「どうやって?」と聞くわけです。そこで泣き崩れるのです。「ごめんなさい」と言って。


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2017年06月21日

●風間旅人随想(2017/06)(9/26) - HMU 達弥西心

そうしたところに主人が突然帰ってくるのです。久しぶりに会って、まわりのみんなも「よかった」ということで、幸せの絶頂です。主人もずっと立ちっぱなしの汽車に乗って帰って来ました。大陸の方から帰って来たのでしょう。「疲れた」と言ってそのまま眠るのですが、夜になって起き出していろいろな話を夫婦ふたりでします。


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2017年06月20日

●風間旅人随想(2017/06)(8/26) - HMU 達弥西心

そういう中で女の人が金を作るとなると身を売る、いわゆる売春です。そういうチラシ広告に載っていたところに派遣される。指定された小学校のグラウンドのそばの家に出向くわけです。それでお金を作るのです。そうするしかなかったからです。それでお金が払えて、子どもは元気になりました。


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2017年06月19日

●風間旅人随想(2017/06)(7/26) - HMU 達弥西心

看護婦さんは「現金で払っていただきます」と当然言います。でもお金がない。それで悩むわけです。主人にはとうぜん連絡が取れない。周りも心配はしてくれますが、貸してくれるだけの余裕が誰にもありません。


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2017年06月18日

●風間旅人随想(2017/06)(6/26) - HMU 達弥西心

そこに子どもが病気になるのです。熱があって、医者に連れて行こうか悩むのですが、結局行ったら即入院ということになってしまって、やがて快復するのですが、さあ入院費を払わなければいけない。医者に連れて行こうか悩んでいたのはこの入院費のためです。


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